【ベルリン篠田航一】欧州に暮らす少数民族のロマがドイツに移住するケースが増えている。ルーマニアやブルガリアからの流入が多く、ドイツの首都ベルリンでは子供を受け入れる学校の教員不足も懸念されている。経済が好調なドイツを目指している事情に加え、フランスのサルコジ政権下で実施された「ロマ追放政策」の影響も背景にあるようだ。 「写真は撮らないで」。ベルリン東部ノイケルン地区のハルツァー通りを歩くと、黒い髪、黒い目のロマの人々が目立つ。最近は「急増ぶり」を報じるメディアが押しかけるためか、取材に警戒感を示す人も多い。 「2年前にルーマニアから来た。ドイツ語を覚え、学校で友達もできた」とユソア君(10)は正確な文法のドイツ語で話す。だが、集合住宅の入り口で話を聞いていると父親らしき男性が現れ、「そっとしておいて」と取材をさえぎった。「フランスで多くの知人が怖い目にあった。ドイツで静かに暮らせてホッとし
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く