滋賀県草津市の男性(当時60)が大手運送会社を定年退職する際の送別会で胴上げされて床に落ち、約10カ月後に死亡した事故で、大津区検は6日、胴上げした当時の同僚男性3人を過失致死罪で略式起訴したと発表した。大津簡裁はそれぞれ罰金10万円の略式命令を出した。 起訴状によると、30〜40代の当時の同僚3人は2007年11月、草津市の料理旅館で酔った状態で胴上げをし、きちんと受け止める注意義務を怠ったとされる。床に落ちた男性は首の骨を脱臼するなどして寝たきりとなり、08年9月に死亡した。 遺族の告訴を受けた滋賀県警は3人を重過失致死容疑で書類送検したが、区検は「常軌を逸した危険な落とし方ではなかった」として、刑が軽い過失致死罪が相当と判断したという。