マルバアメリカアサガオの花=愛知県安城市 アサガオの仲間が雑草化して全国に広がっている。これから収穫期を迎える大豆畑では最近、大豆に覆いかぶさり、収穫が難しくなるなどの被害が出るようになった。特に東海や九州で被害が目立つ。放置されることも多く、農地周辺の生態系への悪影響も心配されている。 雑草化しているのは、熱帯アメリカなどを原産とするマルバアメリカアサガオ、ホシアサガオ、マルバルコウなどで、近年に渡来したものが多い。夏から秋までだらだらと開花して、ツルが農作物に巻き付く。成長を妨げたり、コンバインに絡まって収穫に支障が出たりするなどの影響が出ている。 昨年、中央農業総合研究センター(茨城県つくば市)がまとめた都道府県(九州を除く)へのアンケートによると、大豆栽培面積約5万ヘクタールのうち、3.3%の1613ヘクタールで雑草化が確認された。東海地方は25.8%にのぼった。愛知県独自の