失敗を恐れず挑戦できる職場は育っているのか、余力の創出は? 労使協議会での決意を形にしていくため、再び労使は本音で話し合った。 ■話し合いを行動に移していくために ■ゼロリスクでなければ、安全側に振ってしまう ■再発防止の仕組みが極度に定着している ■本音が言えない、本当のことが言えない ■トヨタの価値観が、労働市場とズレてきている ■正解のない未来に挑戦を続けていくために 「トヨタを『誰もが、いつでも、何度でも、失敗を恐れずに挑戦できる』会社にしていくことが、これから労使で取り組むべきこと」――。 3月、社長就任を翌月に控えた佐藤恒治執行役員(当時)は、労使協議会(労使協)の場でこのように語った。 それから約半年が経過した8月31日、今年もトヨタ自動車本社(愛知県豊田市)で、労使協で話し合った職場課題への対応状況を確認し合う労使懇談会(労使懇)が開かれた。 トヨタでは世間一般に“春闘”と