最近、野口旭さんと対談する機会があった。その成果は近日中に『WiLL』誌上で公開されるはずである。お互いにマクロ経済政策についての観点はまったく同じなので、それを踏まえて最近の政治情勢、経済政策の実際の動向への評価、また韓国、中国、アメリカの経済状況について意見を交わした内容になっている。 Newsweek日本版のこの野口さんの論説( https://www.newsweekjapan.jp/noguchi/2018/08/post-17.php )でも明瞭だが、最近のマクロ経済政策をめぐる論争は、国際的にも緊縮vs反緊縮(刺激策)という構図になっていると思う。この対立点を強く意識して、野口さんの新著『アベノミクスが変えた日本経済』は、日本の現在の政策を評価する上で最も適切な枠組みを提供している。ぜひ経済問題に関心のある人や、また専門的な観点からの議論を求める人たちも手にとってほしい一冊で