モバイル端末に含まれるユーザーデータの暗号化を進めるアップル(Apple)やグーグル(Google)の動きに対し、米の警察・司法関係者の間で懸念や批判の声が高まっているのは既報のとおりだが、こうした動きが関係各社のビジネスにマイナスの影響を及ぼしかねないとする考えを米国家安全保障局(NSA)の元法務責任者が示したという。 米国家安全保障局(NSA)元法務責任者のスチュワート・ベイカー(Stewart Baker)氏は、ダブリン(アイルランド)で開かれたウェブサミットのなかで、ユーザーデータ暗号化を進めるアップルやグーグルらの動きに言及し、中国やロシアなどの監視体制よりもむしろ米国内の諜報機関に敵対する要素が強く、米政府と米国企業とのサイバー戦争状態となっていると指摘。また、ブラックベリー(Blackberry)が売り物にしてきたデータの暗号化が、インドやUAE、中国やロシアなど、強い監視体