北海道エアシステム(HAC)が2日まとめた8月の輸送実績(速報値)によると、全6路線の旅客数は前年同月比28・6%増の計1万7990人で、平均搭乗率は同19・4ポイント増の71・8%だった。7月に就航した丘珠―三沢(青森)線が観光需要などを取り込んで搭乗率69・3%と好調を維持し、丘珠―函館など4路線の旅客数も前年同月を上回ったため。一方、8月就航の函館―三沢線は搭乗率10・3%と苦戦した。 函館―三沢線は丘珠―三沢線の増収を狙い、丘珠―函館―三沢線の一部として運航を開始し、1日1往復している。ただ、丘珠―函館間の利用客の搭乗率が69・6%を占めたため、丘珠―函館―三沢間を連続して利用する乗客の搭乗率は24・4%にとどまり、函館―三沢間も不調だった。連続利用者と区間利用者を合わせると、丘珠―函館間は毎日ほぼ満席なのに、函館―三沢間は3割強しか乗っていなかった計算だ。 同社は「函館線の周知不