2008年10月に山形市内で開かれたトークショー。『北の国から 2002 遺言』(フジテレビ系)で「黒板五郎」が語った“遺言”のセリフを、田中邦衛さんがあの独特の間と口調で朗読し始めると、会場には嗚咽が広がり、最後は号泣する人まで現れたという。 田中さん自ら手書きした“遺言状” このトークショーで聞き役を務めたのが、山形県内でラジオパーソナリティとして活動している荒井幸博さんだ。エフエム山形やYBCラジオに出演し、山形市内での映画祭やトークショーのコーディネイトをするなど、山形に根差した活動をしている。講演やトークショーにはほとんど出演しない田中さんが、「荒井さんが聞き手なら出る」と言うほど信頼を寄せた人物だ。 「本番前に、遺言の部分を書き写したものをお渡しして、これを読んでもらえますかとお願いしたら、邦衛さんは照れながらも了承してくださった。でも読む前に自分の手でもう一度、全部、書き直し