西アフリカの小国、ガンビア。先日の東京五輪には柔道や陸上に4人の選手を派遣したが、この国を知る日本人がどれだけいるだろうか。そんなガンビアの家庭料理レストランが名古屋にある。日本人の味覚にも合うメニューの数々を味わえるのだが、店のおかみさんが実は、外交官でもあるのだ。(ジャーナリスト:室橋裕和/撮影:菊地健志/Yahoo!ニュース オリジナル 特集編集部)
海外文学 ナイジェリア 文庫 - 外国文学 【全文公開】チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ『なにかが首のまわりに』より表題作「なにかが首のまわりに」 チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ くぼたのぞみ訳 2019.09.03 なにかが首のまわりに アメリカではみんな車や銃をもってる、ときみは思っていた。おじさんやおばさん、いとこたちもそう思っていた。きみが運良くアメリカのヴィザを取得したとたん、みんなそろって、ひと月もすれば大きな車をもって、すぐに広い家に住むようになるだろうけど、アメリカ人みたいに銃だけは買わないで、といった。 ぞろぞろと、きみが父親、母親、それに3人の弟や妹と暮らしているラゴスの部屋までやってきて、みんなに行き渡る椅子がないのでペンキの塗っていない壁にもたれて、大きな声でさよならをいい、小さな声で送ってほしいものをあげた。彼らの望み──ハンドバッグ、靴、香水、衣服──なん
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