印刷 中国浙江省温州の高速鉄道事故で、中国政府の事故調査チームは、これまでに現場に残されていた事故車両を詳しく調べることを決め、26日朝までに搬出を始めた。運転席を破壊して現場の穴に投棄したことなどに批判が出て、遺族も事故処理を巡り抗議を始めたことから、方針を転換した可能性がある。 当局は23日夜の脱線事故の翌朝、高速で前の列車に激突した「和諧号」CHR2型車両の運転席を現場そばの野菜畑に掘った穴に捨て、重機のアームで破壊。脱線したほかの5両の一部も25日に破壊するなどして、現場に放置していた。 運転席を埋めたことについて、鉄道省はこれまでに「作業現場の場所を確保するため」と説明。しかし、事故の原因となったとみられる列車の運転席を埋めたことから、インターネット上では「証拠隠滅だ」などと批判が噴出していた。 関連記事高速鉄道また止まる 北京―上海間、電力設備が故障(7/26)中国のメー