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2013年4月28日のブックマーク (1件)

  • 河口慧海『チベット旅行記』を読んだ : やた管ブログ

    河口慧海『チベット旅行記』を読んだ。 河口慧海『チベット旅行記』:青空文庫 冒険というと、ふつうは自然か人間のどちらかが「険しい」のを「冒す」ものである。自然の険しい所には人がいない。人がいるところの自然はたいがい優しい。 ところが、河口慧海の冒険は自然と人の両方が険しい。世界有数の高地であるチベットの自然が厳しいことは言うまでもない。 当時(明治30年代)のチベットは後ろ盾だった清の弱体化と、イギリス(インド)、ロシアネパールとの複雑な国際関係から鎖国状態にあり、特定の国の人以外は入国ができなかった。ここで「人」の険しさがでてくる。 『チベット旅行記』の前半は、自然との戦いが主になる。地形、気候、生物、病気、料と考えうるあらゆる困難が立ちはだかる。もちろん、自然だけでなく、強盗だの言い寄ってくる女だの困った人間も現れる。それだけで十分なのに、慧海はストイックに戒律(午後は料をべない

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