顧客から評価される「ビジネスの品質」を創り出せる「できる組織」のカギは、ミドルが握っている。トップダウンでもボトムアップでもなく、ミドルが経営(トップ)と現場(ボトム)を連結するピンの役割を果たし、組織全体を一体にして動かすマネジメントが求められる。 品質の維持が難しくなっている。こうした声をあちらこちらで耳にする。 日本企業の多くは、商品やサービスの品質に対して強い関心を持っており、古くはQC活動、あるいはISOの品質マネジメントシステムといった仕組みに取り組み、多額のコストをかけてきた。しかし、商品が複雑になるにつれ、従来のやり方だけで品質を維持することが難しくなっている。ここで「商品が複雑になる」とは、商品それ自体が一つのシステムになることを意味する。 例えば、センサーを作ってきた会社が、顧客や市場の求めに応じて、センサーに加えて、計測・データ収集装置を作る。こうしたことが現実に起こ