近年爆発的に普及したスマートフォンやタブレットのおかげで、時間や場所を選ばずに仕事できるようになってきた。これによる利点は非常に大きい反面、仕事から逃れられないという事態にもなっており、常にプレッシャーに曝されるようになってきた。 今回ドイツで行った研究によると、自宅で仕事のEメールを確認したり、休みの日に上司からの電話を受けたりすることは、精神的にも肉体的にも健康を害することがわかったという。 ドイツの研究所が57,000人を対象にヨーロッパで実施した調査によると、通常の勤務時間以外や週末に働く人は不眠、頭痛、疲労、不安神経症、胃の疾患に見舞われやすいことが判明した。また筋肉障害、心臓や血管の病気にも関係しているそうだ。 研究チームを率いた公衆衛生学者のアンナ・アーリンホース博士によれば、通常の勤務時間をわずかに越えて働くだけでも健康に悪影響を与えるらしく、その相関関係は非常に強いという