令和3年に死去した脚本家の橋田壽賀子さん(享年95歳)が設立した一般財団法人「橋田文化財団」(東京都千代田区)の現金約1100万円を横領したとして、警視庁麴町署は12日、業務上横領容疑で、経理担当だった元財団職員、大堀たまみ容疑者(66)=足立区=を逮捕した。調べに対し、「ブランド品の購入や飲食代に使った」などと容疑を認めている。 逮捕容疑は、平成29年4月下旬~令和2年12月下旬ごろまでの間、12回にわたり、財団事務所内で、財団の金庫内で保管していた現金約1100万円を着服し、横領したとしている。 麴町署によると、橋田さんの死去後に財団が帳簿などを確認した際に不審な支出が発覚。財団が昨年8月に同署に相談し、今年6月に告訴した。大堀容疑者は架空の領収書を偽造して着服していたが、ほかの手口でも計数千万円を横領していたとみられ、同署が余罪を調べる。