以前更新したVRサービスの現状と今後・不動産業界との関連性という記事では、VR(VirtualReality:仮想現実)サービスについて解説しました。 今回は、地方自治体の中でも産業支援策としてVR映像開発事業を先進的に行っている埼玉県の取組みを紹介します。2018年度からは親和性が高いといわれる不動産業を対象とした事業も始めています。 新規産業振興で映像分野に注力 埼玉県は、県内の中小企業の振興と映像関連産業を核とした次世代産業の導入・集積を目指し、2003年、川口市に「SKIPシティ」をオープンしました。同時に映像関連産業拠点施設として「彩の国ビジュアルプラザ」も整備し、若手映像クリエーターの支援事業を行っています。 施設内にはスタジオや編集設備、映像ホールなどに加え、スタートアップ企業向けのインキュベートオフィスも設置。また毎年7月には「SKIPシティ国際D(デジタル)シネマ映画祭」