業界大手を圧倒する利益率 毎週末、店の前で大渋滞が起きる。そんな鮮魚専門店があります。新潟県長岡市寺泊発の鮮魚専門小売店「角上魚類」(以下、角上)です。 江戸時代から続く網本兼卸問屋で、1970年代に小売業に進出。1984年に県外(群馬県高崎市)に出店したのを皮切りに、現在は首都圏郊外と新潟など全22店舗を展開しています。 なぜ人気なのか。まずは角上魚類の業績推移を見てください。 22年3月期の角上の売上高は400億円。コロナ前の18年同期比で120.5%です。さらに驚くのは営業利益、経常利益が18年同期比で1.7倍。経常利益率、営業利益率共に7%を超える高い利益率です。23年3月期も過去最高売り上げとなり、勢いは続いています。 一般的に生鮮食品分野は粗利率が低いカテゴリーです。粗利が低いため営業利益も低くなるものですが角上は非常に高い利益をたたき出しています。 角上のすごさは同業他社と比