かつて宇部市にあった海底炭鉱、「長生炭鉱」の水没事故で、亡くなった183人の遺骨の収集を目指す市民団体が、25日、掘削作業で深さ5メートルほどの地下に炭鉱の入り口と見られる穴を見つけました。 宇部市の「長生炭鉱」では、戦時中の1942年に落盤で水没する事故が起き、朝鮮半島出身の労働者136人を含む183人が亡くなり、遺骨は今も残されたままになっています。 宇部市の市民団体は、24日から炭鉱の出入り口を見つける土地の掘り起こしを始め、25日午後、深さ5メートルほどの地下で木の板を取り除いたところ穴が見つかったということです。 団体では、2015年に実施した電気探査や関係者の証言などから、「この穴が炭鉱の出入り口である可能性が高い」と見ています。 団体では、掘削作業を進めて、詳しい状況を確かめたうえで、10月下旬には、専門技術を持つダイバーが穴から坑道に入って遺骨を探す調査を行いたいとしていま