【ワシントン時事】トランプ米政権は、通商代表部(USTR)のホームページ(HP)上の環太平洋連携協定(TPP)に関する資料の開示を停止した。 トランプ大統領が23日に命じた「TPPからの永久離脱」を受け、閲覧できないようにしたとみられる。 TPPは2016年2月に日米など12カ国が署名した。USTRは協定全文のほか、日本など他の署名国と交わした付属書、交渉書簡の一部をHP上で公開。TPP発効で見込まれる米製造業や農業への経済効果なども掲載していた。 トランプ氏は「TPPは米雇用にとって災いだ」と主張しており、23日昼にUSTRに「永久離脱」に向けた手続きを命じた。TPP資料に関する全てのリンクは23日夜に消去され、HPやリンク先は「米国第一の通商政策」に関する説明に変更された。 TPP発効には米国の批准が不可欠。トランプ政権の離脱により、現状の協定は発効の見通しが立たなくなり、日本