大阪大などが開発している人の形の携帯電話=東京都江東区 通話相手の話や動作に合わせて動くヒト型の携帯電話の開発を大阪大と国際電気通信基礎技術研究所(京都府)が始め、3日に試作機を発表した。今のところ通話機能しかないが、唇や頭、両手が動くタイプのものを5年間かけて開発する。 「妖精(エルフ)のようなもの」という意味から「エルフォイド」と名付けた。従来の携帯のように耳に押し当てることなく、手で持って話す。音声やカメラがとらえた相手の画像に連動して動くしくみ。まるで手の中に通話相手がいるように錯覚することで、互いの存在をリアルに感じることができる。離れて暮らす祖父母と孫や、恋人など親しい人同士での利用が考えられるという。 エルフォイドの「身長」は20センチほどで、老若男女のどれともとれるデザイン。衝撃吸収材などに使われるウレタンゲルという素材で全体を覆い、人間の肌のような柔らかい手触りを出