総務省が29日発表した10月の家計調査(速報)は、1世帯(2人以上)あたりの消費支出が28万1961円だった。 物価変動の影響を除いた実質で前年同月比0・4%減少し、8か月連続のマイナスとなった。 項目別に見ると、野菜や穀類などの「食料」が1・0%減と3か月連続で前年を割り込んだ。夏場の天候不順でホウレンソウやレタスなど生鮮野菜の価格が高騰し、消費者が購入を控えたとみられる。燃費不正問題の影響で軽自動車の販売不振が続き、自動車を含む「交通・通信」は0・1%減少した。 総務省は個人消費の基調判断について、「弱い状況」のまま据え置いた。