2009年11月から始まった,行政刷新会議による科学予算への「事業仕分け」の結果は,学術や人材育成の将来に,甚大な影響を与えかねない。これを憂慮し,各学会からの声明や,10大学理学部長会議からの緊急提案が発信されるとともに,ノーベル賞・フィールズ賞受賞者による緊急討論会(小柴ホール,11月25日),立花隆氏を招いての講演会(同,11月27日),濱田総長による全学説明会(11月27日),岩澤康裕名誉教授の呼びかけによる主要19学会の合同記者会見(12月4日)などが開かれ,また理学部学生有志によるアンケートや署名活動などが展開された。こうした行動の一環として,理学系研究科・理学部では,下記の声明を公表し,また学生・院生のご父兄に声明文を郵送申し上げ,広くご理解とご支援をお願いしている。こうした各方面の取り組みにより,「仕分け」による負の影響が最小限に留まることを,切望するものである。 次世代を