【ワシントン=山田哲朗】背の高い女性ほどがんになりやすいとする論文を、英オックスフォード大などの研究者が医学誌「ランセット・オンコロジー」に発表した。 研究チームは、イギリスの50~60歳代の女性130万人を対象に1996年から2001年にかけ行われた大規模な健康調査のデータを統計分析し、10種のがんと身長に相関があることを確認した。身長が10センチ高くなるごとに、がんになる危険性が16%上がるという。 背を伸ばす成長ホルモンなどが、がんにも作用しているためと考えられる。男性でもこうした傾向が報告されている。ただ、がんには身長以外に喫煙、生活習慣など多くの要因があり、研究チームは「背が高いからといって心配する必要はない」としている。