子どもの細菌性髄膜炎を引き起こす「インフルエンザ菌b型(Hib=ヒブ)」の予防ワクチンを来月19日に発売すると販売元の第一三共が10日、発表した。 各医療機関での接種も年内に始まる見込みだ。 ヒブワクチンは、世界100か国以上で使われているが、国内では患者が少ないため導入が遅れ、先進国で唯一、このワクチン接種できない状態が続いていた。 インフルエンザ菌b型は、鼻やのどなどにいるありふれた菌だが、脳の髄膜に感染すると髄膜炎を発症する。年齢が低いほど発症しやすい。5歳未満の乳幼児2000人に1人の割合で発症し、その5%が死亡、25%に聴覚障害や発達の遅れなどの後遺症が残るといわれている。 ワクチン接種は、生後2か月から5歳未満の乳幼児が対象。接種回数は年齢によって異なるが、多いケースでは生後2か月から1歳半ぐらいまでに計4回の接種が必要になる。接種するかどうかは保護者の判断に任されており、接種