三重県尾鷲市の尾鷲中学校(出口隆久校長)に勤務する男性教諭(49)が、7月にあった1学期の期末試験の問題を事前に入手し、試験前日に同校に通う長男に教えていたことが16日、わかった。同市教委などによると、男性教諭は現在自宅待機になっていて、「息子のためにやった」と認めているという。 市教委などによると、男性教諭は6月末、職員室内のプリンターに出力されていた作成中の数学の試験問題をノートに書き写した。試験前日、市内の学習塾に通う長男に持たせ、塾に対してこの問題を長男に指導してくれるよう依頼したと話しているという。塾側は長男に個別指導したという。 作成中の試験問題は、実際の期末試験でも問題の順番が入れ替わった程度で、ほぼすべての内容が出題された。塾側が、ノートの内容と試験問題が酷似していたため、不審に思って中学校に通報して発覚した。男性教諭は英語の担当で、この問題の作成にはかかわっていないと