ネスレ日本(神戸市)が、自動販売機とコンビニでの缶コーヒーの販売から撤退する。3月末で「ネスカフェ ゴールドブレンド」など5種類の生産をやめる。大塚食品(大阪市)を通じて販売してきたが、契約が終わるためだ。ネスレ日本はインターネットで別の缶コーヒーを売っており、この販売は続ける。 ネスレ日本は1974年に缶コーヒー市場に参入。90年には大塚ベバレジ(現大塚食品)と販売の独占契約を結んだ。契約終了の申し入れがあり、合意したという。自販機やコンビニでは、在庫がなくなるまで販売する見込みだ。 ネスレ日本は今後のコーヒー販売について「形態にはこだわらず、ネスカフェブランドの強みをいかして売っていきたい」としている。