天皇陛下の退位などを検討する政府の有識者会議は、国会の考え方がまとまったことを受けて、およそ2か月ぶりに議論を再開し、ヒアリングに招かれた皇室などの歴史の専門家からは、天皇陛下の退位後の称号を「上皇」とすべきだという意見が出されました。 この中で、日本中世史が専門の本郷恵子東京大学史料編纂所教授は、「称号については『上皇』を使用すべきで、職員や予算等の規模の縮小はあっても、格下げとうつる措置はとるべきではない。また、退位後、秋篠宮さまは、次代の天皇となるのにふさわしい待遇を受けるのが順当だ」と述べました。 海外の王室制度に詳しい君塚直隆関東学院大学教授は、退位後の称号として「上皇」を推す資料を示したうえで、「退位後も、海外の事例等も踏まえ、国賓の接遇などの国際親善は担っていただいてもいい。秋篠宮さまについては、皇位継承者だと明確な称号があった方が、海外でも接遇の面で明快なのではないか」と述