"an oyster of a man" という、間違いではないものの現代英語では見聞きすることのない表現がかつて日本の英語学習本や辞書にあったんだとか。これは半世紀以上前の日本の英語学者によって書籍で紹介され、それが他の辞書に掲載されたのだと思われる。さらに韓国と中国の英語学者たちがそれを真似て英語学習の書籍に紹介してしまった可能性が高い。 内田樹さんが先日おっしゃっていたことを以下に引用。 その副編集長があるとき竹信のところに来て、どうもわからぬことがあると言う。 どうして日本人は「彼は寡黙な人間である」というときに he is an oyster of a man というネイティヴでもまず使うことのない古めかしい英語表現を好んで用いるのであるか、というのである。 竹信は呵々大笑して、それはわれわれが受験勉強のときに必須の参考書であった山崎の『新々英文解釈』の最初の頁にある例文だからで