【壬生】町歴史民俗資料館で2日から、テーマ展「壬生の医療史」が開催される。北小林の獨協医大で16、17日の2日間開かれる「日本医史学会総会・学術大会」を記念しての開催。壬生藩医として活躍した蘭方医斎藤玄昌や漢方医河内全節などをはじめ、医療を通じたまちづくりの歴史を振り返る。 現在、同大があることで「医療のまち」を掲げる町の医療史は、江戸時代末期の壬生藩主鳥居忠挙が蘭学を積極的に導入し、医療振興と人材育成に力を注いだことが始まりとされている。 中でも、1840年に関東諸藩で玄昌が初めて人体解剖を行った記録「解体正図」は栃木の近代医療の礎になったと言われる。また「漢方界の六賢人」と称された全節は、明治天皇の皇女滋宮侍医団に加わるなど、全国で指折りの医者を輩出してきた。 同展は、2人の先人が築いた医療史を中心に4部構成で展開。 1部では玄昌の紹介、2部は下野国と壬生藩の解剖の流れなどを示した「玄