アブディンの『わが盲想』、やっと重版がかかった。 「すぐにドカーンと売れる」という私の皮算用からはまだほど遠いが、一応最初の関門は突破だ。 それを祝ってではないだろうが、ポプラ社でアブディンのプロモーション・ビデオを作ってくれた。 『わが盲想』がイマイチ一般読者に届いていないのは、『わが盲想』が一体何の本なのか一口で説明できないからだ。 別に頑張ってる障害者の話ではないし、かわいそうなアフリカ人の話では全然なく、 努力すればこんなこともできるんだという類のサクセス・ストーリーでもなく(なんせ本人は怠け者)、 日本人が大好きな日本批判の本でもない。 読めばその面白さはわかるのだが、読まないとなかなかそれが伝わらない。 まるで、かつて高野本に言われていたことと同じだ。 というわけで、ビデオは本人が見られるので大いに力を発揮するにちがいない。 あらためてこれを見たら、「アブって、すげー面白い奴だ