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ブックマーク / d.hatena.ne.jp/tatsu2 (18)

  • 「戦う司書」ノロティのネバーエンディングストーリー - subculic

    『戦う司書』に登場するノロティ=マルチェは「世界は私のものなんです」と断言するキャラクターだった。はじめはいったい何を指して自分のものと言い切るのか漠然としか掴めなかったが、「どこかで誰かが幸せになったら全部あたしのものなんです。そんなに凄いことは他にない」という根拠を聞いて唸った。それは当に凄い思考の飛躍だ。悲しみや暗い世界があっても愛していける。幸せにするために行動する。魅力的なキャラクター揃いの『戦う司書』でひときわ異彩を放つ存在。彼女よりも強いキャラクターはたくさん居る。けれど、ノロティほど壮大で飛躍した愛を持ったキャラクターは居ない。最も優しく、最も大きな愛情を持つ、最優と最愛の融合体のようなノロティは「憧れ」。手を伸ばしても届きようがない、見上げる存在だと思っていた。そんな「憧れ」を紐解くために、かれこれ十数年ぶりに『ネバーエンディングストーリー』を鑑賞。『戦う司書』に出てく

  • 「ラブライブ!」で優先されている呼吸 - subculic

    『ラブライブ!』関連の話題が活発だ。いい機会なのですこし。アニメ化以前のプロジェクト概要はあまり知らなかったので、飽くまでアニメを基準とした話になるのだけど、『ラブライブ!』をみて面白いなと思ったのはいわゆる「呼吸」だった。ここでいう「呼吸」とは芸の世界で使うときの言葉で、「リズム」「タイミング」「間」とも連動する。芸の真骨頂とも言える「呼吸」をおいそれと語ることは難しいが、アニメにはそれぞれ「原則的呼吸」があると思っている。「リアリティ」「リアル度合い」と共通する点もあるが、ちょっと違う。たとえば『ラブライブ!』2話で園田海未がアイドル衣装のミニスカートを気にする件が出てくる。素足にこの短いスカートってことでしょうか……「制服からして短いスカートなんだから何を今更」と思わせるようにモジモジさせた後、カットを割らずに穂乃果が「大丈夫だよ!」と入ってくるのだけど、制服とアイドル衣装では人目に

  • 「中二病でも恋がしたい!」への期待 - subculic

    アニメーション『氷菓』は青春の影に焦点をあて探偵役の全能感と合わせ、ほろ苦さを描いた作品だったが、京都アニメーションが次に放つはこれも青春の影、いや暗黒。『中二病でも恋がしたい!』は黒歴史全開のアニメ。まさかこのような連携になっていようとは、一杯わされた気分。思わず膝を叩きたくなる影のコンビネーションだ。まったく何も調べず視聴したところ、ポップテイストで楽しい中二病講座なアニメだなと思う。『涼宮ハルヒの憂』や『けいおん!』を明らかに意識して、アニメ版の監督である石原さんや山田さんがOP/EDを手掛けていたり、自社のKAエスマ文庫レーベルからのアニメ化、「京ア二的」なメソッドの確立を目指しているのやも、と考えてしまったりもする。過去の元請作品を匂わせるパーツを組み込み、作中で扱う「黒歴史」へのアプローチにしているなら面白い試みかもしれない。主人公である富樫勇太が封印したがっている中二病の

  • 「さよなら妖精」と「タクティクスオウガ」 - subculic

    ノベル古典部シリーズのアニメ化『氷菓』が放送を終えた。丁度いい機会なので『さよなら妖精』と『タクティクスオウガ』を絡めた記事を書いておきます。両作を既読の方推奨。『さよなら妖精』は古典部シリーズと同じく「日常の謎」を扱った作品。ユーゴスラヴィアから来た少女・マーヤとの出会いから始まる、ボーイミーツガールと呼ぶにはあまりにも大きな余韻残す物語。古典部シリーズと似通った顔を持つ、もうひとつのほろ苦い青春群像劇。米澤穂信の著作で最も衝撃を受け、好きな、と書くと語弊があるような気もするけれど、愛蔵している。そして『タクティクスオウガ』。説明不要の名作だが、2010年にPSPでリメイクされ、バランス調整に難がみられるも未だに遊んでいる。旧作と合わせ数千時間はプレイしている、コンシュマーで間違いなく一番遊んでいる作品だと思う。死者の宮殿に何度潜ったか……どうして両作が関係がするのか。【電撃ゲームス】松

    str017
    str017 2012/09/20
    タクティクスオウガをプレイしてると、一緒にさよなら妖精も読みたくなる、逆もまた然りな良エントリですね!
  • アニメを「切る」という表現に含まれるニュアンス - subculic

    アニメーションテレビアニメに対して「切る」という表現をみかけるようになったのは、いつ頃だろう。頻繁に、とまでは言わないが、たまに「アニメを切ると言うのはいかがなものか」と提起されている場面にでくわす。微妙なニュアンスを残す表現だなと思っていた。少し、考えてみたい。そもそも、「切る」と表現されるのは利便性に優れているからだろう。カジュアルに意思表明できる。視聴意欲がない、途中で観なくなったと書くより、「切った」と書けば短く断定をもって伝わる。加えて、ヘビーユーザー的な表現だとも思う。現在放送している、または放送予定のテレビアニメ(クールで区切られる深夜アニメや一部朝アニメに限定されることも多いが)の“すべて”を候補としてチェックリストを作成する思考方式だ。ひとつふたつではなく、候補の多さゆえに使われる表現。これは同人誌即売会における買い手のサークルチェックに近い。行きたいサークルが多くなると

  • ClariSの魅力って何だろう - subculic

    雑記BIRTHDAY(初回生産限定盤)アーティスト: ClariS出版社/メーカー: SME発売日: 2012/04/11メディア: CD購入: 1人 クリック: 580回この商品を含むブログ (14件) を見るメモ程度に。先日、かのラジオDJ・小林克也が番組内でClariSについて触れていた。アルバムチャートに沿ってコメントする短い内容だったが、「アマチュアっぽい、不思議な魅力がある」と仰っていた。ClariSの「アマチュアっぽさ」は元々のニコニコ動画時代のコメントで度々議論されていたことであり、何を今更と思うかもしれないが、公の放送に乗ったのは珍しい出来事。最初期に投稿された「歌ってみた」から随分洗練されてきているが、それでもまだ、聴く人が聴けばアマチュアっぽさも残っているのだろう。ただ、アマチュアらしさは褒め言葉というには皮肉めいている。加算された「不思議な魅力」がClariSをチャ

  • 青春(軟派)アニメとしての「Another」 - subculic

    アニメーション『Another』がとんでもない事態になっている。原作既読者をも唖然とさせる狂気の集団心理。「死者を殺せ」の号令の元、クラスメイトで殺し合うバトルロワイヤルに発展。ホラーとミステリの融合の果てに、アクロバティックなスプラッターホラーへと変貌を遂げ、予測不可能な死の匂いが充満している。ひとたび扉を開けば、バックドラフトの如く噴き出す殺戮の嵐。……とまあ、非常に血生臭い話の最中、一つちがう呼吸を入れてみたい。『Another』は超常現象による死に振り回される中学生の悲劇と言える一方、青春模様をつぶさに描いた作品でもある。主人公の榊原恒一。彼は病弱で繊細な外見とは裏腹に、行動力溢れるアクティブな男だ。見崎鳴との出会い。不吉な雰囲気の中、夜見北中学の人間かと訊き、名前も教えてもらう。人形を片手に持つ、眼帯の少女。そうそう声を掛けられるものではない。自分が通うことになる中学の人間という

  • 2011年テレビシリーズアニメ話数単位10選 - subculic

    アニメーション2011年もたくさんテレビアニメが放映されました。すべての作品を追っていたわけではないのですが、視聴していた作品の中で、これは好きだ、凄い! というものを話数単位で10選んでみると、どのようなラインナップになるのでしょうか。独断と偏見による思い入れ重視で列挙してみましょうという試み。基準としては、「今、現在の心境で選んだら」と言っておきましょう。明日選ぶと変わっているやもしれません。それくらい良話数が多い年だったと思います。 ■『魔法少女まどか☆マギカ』 第10話「もう誰にも頼らない」脚:虚淵玄 コンテ:笹木信作 演出:八瀬祐樹 作画監督:伊藤良明/潮月一也 ■『俺たちに翼はない』 第7話「栄えある王の凱旋だ!」脚:王雀孫 コンテ:ウシロシンジ/及川啓 演出:北條史也 作画監督:山真嗣/内田孝/藤部生馬/花井宏和 ■『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』 第1話

  • 「戦う司書 The Book of Bantorra」4話 夕方とシロンとコリオ を振り返って - subculic

    アニメーションシリーズ構成:岡田麿里 脚:花田十輝「コリオ=トニスを愛していると」たったひとつの台詞ですべてが報われるなら、それはきっと美しく、幸せな物語なのだろう。良回揃いの『戦う司書』から構成・脚に唸らされた挿話をひとつ。1話以来続くコリオ=トニスとシロン=ブーヤコーニッシュの物語を締める4話、ガジェットと張り巡らされた伏線に感嘆の声をあげずにはいられない。シロンは250年前の人物で1000年先の未来をも予知する大予言者にして、神溺教団の真人。コリオの体内に爆弾を埋め込みハミュッツ=メセタを殺せと命じた教団の祖にあたる少女。コリオがシロンの(生涯の記録)に触れたからといって、シロンが実は教団に操られ、己の意とはそぐわぬ生涯を送っていたことを知ったからといって、恋心を抱いてしまったからといって、シロンと心を通わすなんて到底出来るはずがない。意中の相手は大昔に死んでしまっているんだ―

  • 「Rio RainbowGate!」 特に読まなくても問題ないガイドブックがすばらしい - subculic

    アニメーション | 『Rio』の面白さは言葉に変換しにくい。馬鹿馬鹿しくってリアクションバトル、なにをやっても許容してしまい、おっぱいで終わる。『咲』『ミスター味っ子』系列か、はたまた『遊戯王』か。エンターテイナー精神・ショー要素の高さは折り紙つき、きっとそこが鍵なんだろう、Rioは脱がしてなんぼのもんのオーナーが松尾象山みたいに好き勝手やるトップの権力でわがまま放題のアニメなんだと思っていました。が。公式サイトの[Special]にあるプロデューサーインタビュー、ガイドブックを読んで考えを微修正。ガイドブックすげぇよ! 早く教えて欲してくれよ! ガイドブック熟読すると、先々の展開が見えてしまったりする恐れはあるけれど、ショートストーリーの出来に膝ぽんですよ。勝利の女神、それじゃ、ディーラーとしては駄目だろうって? への解答(全体のペイアウト率〜)、バニーガールの仕事内容、注目すべきは「勝

  • 面白い2クールアニメとは 「戦う司書 The Book of Bantorra」を例に - subculic

    アニメーション | 周りから面白いと聞き、視聴してみたら当に、相当に面白かった『戦う司書 The Book of Bantorra』。短編(2〜4話)を基としながらも、短編を連ねる中に全体の伏線を織り込み、集束していくスタイルの2クールアニメなんですが、『カウボーイビバップ』や『DARKER THAN BLACK -黒の契約者-』の系統じゃないかと思うんですよね。視点キャラクターが短編ごとに変わるのは共通しているし、能力バトル要素は後者と通ずる。シリアスにドラマを正面から描いているのもそう。どうして短編を連続させた2クールアニメが好みなのかなーと考えたとき、まずもってキャラクターの描き幅が格段に広い。メインキャラクターを短編ごとに視点キャラクターにすることもでき、なおかつゲストキャラクターを主人公に持ってきても2クールなら余裕がある。ビバップでいうSession#8「ワルツ・フォー・ヴ

  • 「Angel Beats!」 天使を通して見る理不尽な世界 - subculic

    アニメーション天使の切なさが抜群に演出されていた5話。図らずもゆりが1話で語っていた“ルール”の矛盾があらわになってしまった。天使の言いなりになって、正しい学生生活を送ると消える。天使が“人”なら、これ以上ない模範通りの学生を貫いていたのに、消えていない矛盾証明。5話にあった「みんなピンピンしてっけど」という台詞からも、SSSのメンバーが天使によって人が消された場面を直接目撃してない事実が判明。即ち、ゆりが勝手作っていたルールの可能性が浮上。まだ可能性であって、根拠を持って言っていたのかもしれませんが、とどのつまり、ゆりの嘘の可能性もあると。仮に嘘ならば、どうして嘘のルールを敷く必要があったのか、「人が消える」と何処で知ったのか疑問が残りますが、組織の意思統一、目的のために必要だった仮想的である「天使」を確固たる敵役と位置付けるため神の手先の「天使」は存在すると信じたかった主にこの3点でし

  • メディアワークス文庫の扱い - subculic

    雑記新文庫レーベルが創刊された聞いて、早速最寄の書店へ買いに行ったのだけど、メディアワークス文庫はライトノベルコーナーに並んでいなかった。電撃文庫の兄弟分、親和性と先入観から「ライトノベルの新刊コーナー見れば置いてあるだろう」とタカを括っていたら、何処にもないじゃないかと探し回ってしまう始末。何処に並んでいたかというと、一般文芸小説が並ぶレジ前の新刊コーナーに平積みされていた。人気イラストレーターを起用し、美少女キャラクターが描かれる電撃文庫の表紙と違い、一般小説に溶け込むデザインになっていることも見逃してしまった一因だと思うが、書店の配列からして「ライトノベルの区分けではない」と主張しているよう。しかし、「絵」の力を使わないと決め込んでいるかと言えばそうでもないようで、来月の刊行予定にある『お茶が運ばれてくるまでに』は文・時雨沢恵一、絵・黒星紅白 とある。『キノの旅』コンビは新レーベルで

  • とある科学の超電磁砲 これが僕らの上条さん - subculic

    アニメーションイヤッホウ!上条さん格好良すぎるぜぇ!な『とある科学の超電磁砲』7話について。原作でもぶっちぎりで男前度の高いエピソード、さてアニメはどう演出するんだろうと期待していたのですが、最高に上条さん光ってましたね。このエピソードで特筆すべきは何を置いても、脇役っぽく登場する上条さんが、美味しいところを全て攫うことに尽きる。爆発直後は一瞬上条さんが割り込んで来た見せ方に留め、後に回想させる形で顛末を語る。そして鼻唄を口ずさんで登場し、みんな無事だったんだから、それで何の問題もねーじゃんか。誰が助けたかなんてどうでもいいだろ。ヒュー!と言いたくなる上条節。これで格好良くなかったら詐欺だと言わんばかりのヒーローっぷりを披露するの巻。これが、これが僕らの上条さん。上条分が切れてきた頃合を見計らって、さすがの面目躍如。来の主役が霞んで見えるほどの主役感に、美琴が参ってしまうのも無理はない。

    str017
    str017 2009/11/15
    「これが僕らの上条さん。最高や!」/id:rinsenan や、上条さんの恐ろしいところはその「能力発動自体」を「無かったこと」にしてしまうんです。まあそれでも結構矛盾ありますがw
  • とある科学の超電磁砲のアニメ的工夫 - subculic

    アニメーション注目作として個人的にも楽しみだった『とある科学の超電磁砲』。より盛り上がるよう、原作のエピソードを再構成しているのは周知の通りですが、工夫の凝らし方が憎い。第1話から佐天涙子&初春飾利コンビが御坂美琴と出会い、第2話で2人を寮に招くなど、主に佐天涙子の役割を広くしているのは明らか。原作は美琴と黒子の2人が話を動かし、ジャッジメントという要素の補強に初春がちょくちょく加わるものの、基的には美琴と黒子の物語であるのに対し、アニメ版は佐天涙子&初春飾利をピックアップして、女子校生4人の話にしようとしているんですよね。第2話で披露されたEDは顕著な例。『とらドラ!』を彷彿とさせる色彩を上手く使う長井監督らしいEDも、女性4人となると男っ気は完全に無くなり、華やかさが一層増した。原作は上条さんが活躍している間、美琴は何をやっていたのか?という趣旨の美琴スピンオフに、黒子というアクの強

  • CANAAN ユンユンの悲劇性はカタルシスを生むか - subculic

    アニメーションカナンに対して苦悩する大沢マリア、マリアの態度に沈痛な思いを抱えるカナン、未だ全体像が見えてこないアルファルドの計画、シナリオにやきもきする部分もあるのですが、ユンユンが表舞台に上がって俄然面白くなってきた。第1話から中華料理屋のバイト店員役で登場していたし、マリアや御法川の行く先で様々なバイトをこなすキャラクター(『古畑任三郎』における八嶋智人のような)として準レギュラー候補か、と思っていた所に舞い込んだ第5話のスポットライト。リャン・チーとの繋がり、ウーアウィルスに感染したボナー、盲腸が2つあるなど、ユンユンのバックボーンが次々と明らかになることで、“単なるサブキャラクターでは終わらない”示唆が成された。カナンと敵対し結果的には助けられ、大沢マリアと結んだ友情を持って、リャン・チー側から御法川実・大沢マリアらの「解き明かす側」へ回るという、役割の変化はユンユンというキャラ

  • 「CANAAN」1話 抑えたTYPE-MOON色、魅せた安藤真裕監督の手腕 - subculic

    アニメーション個人的にもっとも注目していた『CANAAN』。TYPE-MOON制作のボーナスシナリオが原案にある作品、奈須きのこ色が前面に出てくるものかと思っていたら、「抑え方」が巧かった。一応、TYPE-MOON関連の作品は『月姫』から『DDD』まで概ね読み・遊んでいますが、CANAANは自社作品ではないこともあり、奈須きのこが得意とする細かな特殊能力設定や世界観の共有はなく、テイストを抑えつつも、「抑えるべきところは抑えた」印象。言葉遊びですけども。でまあ、この作品のキーワードの1つに「共感覚」なるものがあり、公式サイトのカナンの項によれば、独立している五感を同時に機能させる共感覚者であり、その能力を使い豹のようにしなやかな動きで敵を倒すこれだけ読めばまた異能力か、直死の魔眼から大して変わってなくないか?と思ってしまうかもしれないのだけど、奈須きのこ作品において異能力者が出てきた時には

  • 「サムデイ イン ザ ガールズ」 冬空の下の軽音部 - subculic

    アニメーションけいおん!番外編「冬の日!」番外編と位置付けられている通り、とても特別な話だったと思います。こういう話・映像を心待ちにしていた自分にとっても特別。『涼宮ハルヒの憂』でも、似たような「サムデイ イン ザ レイン」というオリジナルの「何も起こらないSOS団の一日」をテーマにした話がありましたが、『けいおん!』に置き換えるならば、安直なのだけど、「サムデイ イン ザ ガールズ」といったところでしょうか。冬空の中描かれる、ある少女達の日。番外編は冬の空気を感じさせる、雰囲気の形成に注力されていました。アバンは足元から軽音部の繋がりを想起させるカット割になっていましたが、描かれているものはシンプルに冬の寒さ。象徴表現の代表が冬空。編のオープニングカットから木枯らしを手前に、冬の空を見せているんですね。軽音部に移り、唯が入ってくるまでに映されるのは、晴れない曇った顔付きのメンバー達。

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