昆虫の中には、毒を持った動物や強い動物になりすます「擬態」能力を持ったものが少なくありませんが、2005年にタイで発見された蛾「Lygodium Spider Moth」は、なんと羽に天敵である「蜘蛛」そっくりな模様を持っています。 非常に小さな蛾ですが、羽を広げるとそこには8本の足を持つ「蜘蛛」そっくりな模様が確認できます。またこの蛾は、捕食者から身を守るために蜘蛛のような動きや振る舞いをして、敵の目をごまかします。 さらにこの蛾は幼虫時代にも擬態をしており、カブトムシなどの甲虫そっくりな模様をしています。 この蜘蛛の模様によって、蛾に近づいてきた蜘蛛に対して羽を広げると、蛾を同じ仲間だと勘違いして襲われないといいます。さらに別の捕食者に襲われても、羽の蜘蛛を見せるとことで相手を驚かせ、その隙に飛んで逃げるといいます。 足の1本1本に生えている毛まで見事に蜘蛛そのものですね。蜘蛛のフリを