定期預金を作りに行ったら、銀行員が勧めてきた 最近、投資信託の販売現場で人気なのがAI(人工知能)関連の投信です。 AIに関する世界各国の企業を中心に投資をして運用する商品が主で、なかにはあまりの売れ行きから一時販売停止する人気商品まで出てきています。 いま売れていて人気の商品なのだからと、思わず飛びつきたくなるのはわかります。ただ、これまで3000人以上の投資家の資産運用を見てきた私からすると、この現象は非常に危うく映るものです。 はたして、いま「AI投信」を購入するのは、資産運用として正解なのかどうか。まずは最近、人気のAI投信を購入したAさんのケースを紹介しましょう。 60歳になるAさんは長年勤めた会社で定年を迎え退職金を手に入れました。長かった会社員生活に一段落ついたので今はほっとしていますが、人生100年時代だとか、老後に必要な資金は夫婦で5000万円かかるだとか、年金が減る時代