クレジットカード会社が過って振り込んだ約2700万円を着服したとして、警視庁は27日、東京都あきる野市、飲食店経営の50代の女を詐欺容疑で逮捕した。捜査関係者への取材でわかった。自分の口座に間違って振り込まれた金と知りながら引き出した場合、詐欺罪が成立するという最高裁判例がある。 捜査関係者によると、女はこのクレジットカード会社と契約している。女が約300万円をカード会社に振り込んだが、多く払いすぎたため、返金を求めた。一方、カード会社は返金する際に、間違って1桁多い約3千万円を振り込んでしまった。女は昨年5月ごろ、このうち約2700万円を引き出して、だまし取った疑いが持たれている。 カード会社が払いすぎた分を返すよう求めたが、女は拒んだ、と警視庁はみている。