東京五輪は1都3県に続き、北海道での開催も一転、無観客が決まった。ほとんどの人が生で観戦できなくなり、チケット担当者が涙を流す場面もあったが、政治の世界ではカネをめぐる泥仕合が始まっている。約900億円のチケット収入の大半が失われ赤字が見込まれることで、五輪開幕前から国と東京都が財政負担を押し付け合っているのだ。 ◇ 東京五輪・パラリンピック組織委員会は10日、チケットの再抽選結果を公表した。札幌ドームのサッカー男女1次リーグが全て無観客となり、宮城県のサッカーと福島県でのソフトボールと野球のうち、観客上限を超えている計4セッションだけが対象となった。 宮城、福島、静岡の3県は「定員50%以内で最大1万人」の観客上限で開催。茨城県は一般観客を入れず「学校連携観戦プログラム」の児童、生徒だけの観戦となる。 9日の大会組織委員会の記者会見では、チケッティング担当の鈴木秀紀マーケティング局次長が