退役が進む航空自衛隊のF4戦闘機の後継機となる次期戦闘機選びが最終段階に入っています。 米国を中心に9カ国が共同開発中のF35、米軍が使用中のFA18、欧州4カ国が開発したユーロファイターの3機種から選ぶもので、年内に決定される予定です。最終的に約40機購入する計画で、2012年度予算の概算要求に4機分551億円が計上されています。予算総額は莫大(ばくだい)で、国民生活予算を圧迫するのは必至です。世界有数の機能をもつ戦闘機の導入は近隣諸国との軍事的緊張を強めることにもなりかねません。 「憲法に触れる」能力 機種の決定はこれからですが、F35戦闘機が候補としてとくに有力視されています。レーダーにとらえられにくいステルス性を備えた「交戦能力」の高い第5世代の戦闘機です。航続距離は長く戦闘行動半径も格段に広いうえに爆撃能力までもっています。 もともと航続距離が長く爆撃能力をもつ戦闘機の導入は「憲