アメリカ班デスクの南です。今月号の特集の取材で、7月末に東南アジアを廻ってきました。そのなかで最も印象に残った場所は、マレーシアのジョホールバル。サッカー好きの人なら、日本代表が初めてワールドカップ出場を決めた「歓喜」の舞台としてご存知のかたも多いでしょう。 いま、このマレーシア第2の都市では、政府が約10兆円を出資する大規模な都市開発プロジェクト「イスカンダル計画」が進められています。実際に訪れた印象だと、この荒地だらけの場所が本当に2020年には人口300万人の都市になるの? と思う部分もありますが、とにかく至るところでビルの建設が進んでいます。数年後に訪れたときには、いまとは全然違った風景が広がっているのかもしれません。 私たちはシンガポールで午前中に一件取材を終えてからジョホールバルに向かったのですが、国境の通過を許された「国際タクシー」を使うと移動時間は約1時間。この国際タク