稲作に代表される古代長江の文化は、中国貴州と日本に伝わり、現在のそれぞれの文化に受け継がれていた。 言語学、考古学、歴史学、民族学の多角的な視点から、中国貴州と古代日本のつながりを追う。 李 国棟(Li Guodong) 1958 年10 月、中国北京市生まれ。 北京外国語学院学士、北京大学修士、広島大学博士、広島大学外国語教育研究センター教授などを経て、現在、貴州大学外国語学院日本語学部教授。 序(安田喜憲) 序 論 日本の「納豆」と中国貴州の「水豆太」 第一章 「以那」、「夜郎」と和語の「いな」(稲) 第二章 沱江、水と稲作の伝播 第三章 古越人と縄文人 第四章 縄文土器の菱形文とS字文 第五章 「こし(越)」の来歴 第六章 縄文中期の「刻文付石鉞」 第七章 「なのくに」、「ねのくに」、「いづものくに」 第八章 「天孫降臨」の真義 第九章 「梭嘎」(Soga)と「蘇我」(Soga)