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ブックマーク / note.com/hershamboyz (2)

  • 他人に向けるには鋭すぎる|非常口

    嗚呼、僕の中に偏見やら何やらがあるなあ、無配慮なことをしてしまったなあ、良くないなあ、と反省することはよくある。 たとえば仕事帰り、コンビニへ寄ろうとした時、中から体格の良い黒人が出てきた。 そんな時、一瞬、ビクッとなってしまう時がある。 すれ違ってから落ち込む。今の人、不快に思っただろうなって。 (恐らくは)異国で暮らしていて、何もしていないのに、黒人というだけで現地の日人がビクビクする。なんて暮らしにくいんだ……とSNSで彼が嘆いてくる姿まで幻視してしまう。 そのまま、僕の頭の中では意見が紛糾する。「いや、黒人だからビビったっていうより、体格の良い人がでてきたからビビったわけで人種差別じゃないさ」「当にそうか? ラグビーやってる奴とすれ違ったらビビるのか?」「そうだとしても体格差別だろ」「反射を抑えろって、どうしようもなくない?」「無意識の差別ほど傷つくものはない」――最終的には、

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  • 僕は酒井くんのことが分からない|非常口

    人並み程度には恥の多い人生を送ってきたから、思い出したくない記憶というのが沢山ある。 そして――きっと、これは誰でもそうだろうと思うのだけれど――困ったことに、そういう思い出ほど、ことあるごとに思い出してしまう。その度に、胸を刺されるような痛みと、申し訳なさと、それから、どうしようもなさみたいな感情を覚える。 中でも、ここ最近、やたらと思い出すのは中学生の頃おなじクラスだった酒井くんのことだ。 僕が通っていたのは、ベッドタウンの中にある公立中学校だった。 治安は、まあ、良い方だったと思う。 学級崩壊していて、授業がまともに行われていないだとかそういうこともなく、将来、それなりの大学を出て、それなりのところへ就職する人から、地元で何かしらの職に就く人まで、なだらかに分布していた、いわゆる普通の公立中学校だったと僕は記憶している(あくまで、僕にとっての”普通”の感覚だが)。 クラスに数人は不良

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