日本が本来持っている隠れた強みや魅力に光を当て、対談を通じて探っていくコラムの第2回は、グローバル雑誌『MONOCLE』のフィオナ・ウィルソン アジア支局長です。12年以上日本に住み、全国各地での取材を通じてさまざまな人と出会い、文化に触れてきた彼女に、外国人の目から見て感じる魅力、そして世界中を取材して編集される雑誌『MONOCLE』の目を通して見る「日本」について話を聞きました。 関心の発端は日本建築 中井:ウィルソンさんは、どういう背景で日本にいらっしゃったのですか? ウィルソン:学生時代はオックスフォード大学で歴史を学んでいたんです。その後、ロンドンで建築史を学ぶ中で、日本建築への関心が高まりました。雑誌『Wallpaper*』で働くようになって、特派員として日本に来ることになりました。それが2004年のことですね。 中井:来日のきっかけは『Wallpaper*』だったのですね。『