朝日新聞の慰安婦報道の検証記事をめぐり、橋下徹大阪市長が「国際版を刷り、世界に配信を」と批判を強めている。長年にわたり「強制連行」の誤報を認めなかったことで日本への不当な評価が広まったとして、「どこまで日本を侮辱するのか」と断罪。怒りの背景には、自身の慰安婦発言の際に朝日が批判の急先鋒(きゅうせんぽう)となり、米国でのバッシングをたきつけられたという思いもあるようだ。「罪は大きすぎる」 「産経が頑張って、しつこく事実に基づいて報道し、朝日も逃げられなくなった」。6日、橋下氏はこう口火を切り、約20分にわたり朝日批判を展開した。 検証記事で「虚偽」と断定し、報道から32年後に取り下げた吉田清治氏の「慰安婦を強制連行した」という証言。橋下氏は朝日の大々的な報道で世界的に「慰安婦=性奴隷」が定着、慰安婦像設置の動きが広がったと指摘し、「朝日の罪は大きすぎる」と断罪した。 産経新聞は過去に吉田証言