茅原大墓古墳から出土した日本最古と見られる人物埴輪=24日、奈良県桜井市、森井英二郎撮影茅原大墓古墳から出土した日本最古と見られる人物埴輪=24日、奈良県桜井市、森井英二郎撮影 奈良県桜井市の茅原大墓(ちはらおおはか)古墳(国史跡、全長86メートル)で、古墳時代中期初め(4世紀末)に作られたとみられる武人の埴輪(はにわ)1体が見つかった。市教委が24日発表した。人を表現した人物埴輪の出土例は、これまで5世紀初め〜前半が最古とされてきた。市教委は「人を埴輪で表現するようになった契機がわかる重要な発見」と話している。 同古墳東側のくびれ部で数百の埴輪片が見つかった。つなぎ合わせたところ、高さ67センチ、幅50センチの武人と判明した。盾を構え、頭にはかぶとをかぶっている。目と口は穴が開いた形で表現され、目やほおの周りに赤い顔料が残っていた。あごには入れ墨を示す線刻模様があった。 市教委