ブックマーク / con-cats.hatenablog.com (138)

  • 修飾も大事 - ひたすら自己紹介を続けて、いいお相手に巡り会えるのを待つブログ

    E.T.、KODAKARA、MAGO NASHIと、いくつか話は脱線していましたが、また題であるtRNAの話に戻るとしましょう。 ちょうどまた、これまでの記事に対していくつかいただいていたコメント&質問が溜まっていたので、そちらを改変引用させていただくとともに、それに答える感じで見識を足していこうかと思います。 ご質問者のアンさんには、改めて重ねてお礼申し上げます。 tRNAは、中身は違うのに形が全部同じっていうのは凄いねぇ。 塩基数も同じってことなんかい? 大事な3塩基(アンチコドン)以外は、大事じゃない感じなんかな? 『アミノ酸は、別の酵素がtRNAに持たせてくれる』ってことだったけど、最初は持ってなくてこのアンチコドンに対応したアミノ酸をどっかで誰かがくっつけるって感じ??いや、これはちょっと…ややこしいけど面白いかも笑 それから、この表(注:酵母の、アンチコドンも載った表のことで

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    suoaei 2021/11/07
  • 脱線続き、我らがMAGO NASHI! - ひたすら自己紹介を続けて、いいお相手に巡り会えるのを待つブログ

    前回は鹿児島県の小宝島で発見された超好熱菌・kodakaraensisや、そいつ由来のKODというPCR酵素を取り上げたりなんかしていましたが、このKODAKARAうんぬんで、ふと、別の日語名が登場する生命科学ワードを思い出したりなんかもしていました。 まぁ一番有名なのが、ソニック・ヘッジホッグ遺伝子というもので、これは恐らくどなたもご存知、SEGAを代表するキャラクターの青いアイツ由来の名前ですが… https://ja.wikipedia.org/wiki/ソニック・ザ・ヘッジホッグより …まぁこれは正直ソニックとは関係なく、発生に重要な遺伝子の一つで、その機能が失われると胚(発生途中の状態)にハリネズミのような突起が生じることが知られているものがあり、その所見から「ヘッジホッグ遺伝子」と名付けられ、最初に見つかった2つにはデザート・ヘッジホッグ (Desert Hedgehog,

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    suoaei 2021/11/06
  • 脱線の脱線、おうち…かえる… - ひたすら自己紹介を続けて、いいお相手に巡り会えるのを待つブログ

    前回はコドン・アンチコドンの話から少し脱線して、ストップコドンのニックネームからアンバー(琥珀)などの話をしていました。 関連小話で、毎度心のこもったコメントをいただけるアンさんから「あぁ!」と思えるネタをいただいていたので、ネタの横流しから始めさせていただきましょう(笑)。 琥珀は知っとるでぇ~。 木の樹脂(樹液)が長い年月をかけて化石化したものやんな! 有名な映画のジュラシックパークは、恐竜の血を吸った蚊入りの琥珀から、遺伝子をなんちゃらしてどないかして恐竜を作るってお話やったさかいな、印象に残っとるやね。 …あぁ、ジュラシックパーク! これ、1993年公開の映画で、僕は小学校中学年だったわけですが、めちゃんこ流行りましたねぇ~。 歴代映画興収記録を、確か10年ぶりぐらいにE.T.から塗り替えただかでかなり大ニュースになっていて、学校でも先生が「ジュラシックパーク見た人~」で結構な数の

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    suoaei 2021/11/04
  • 幸運をもたらす三つ葉のクローバー、tRNA! - ひたすら自己紹介を続けて、いいお相手に巡り会えるのを待つブログ

    前回の記事では、生きるうえで一番大切というか生物そのものといえるタンパク質を作る反応、翻訳について、GIFアニメをいくつか貼って簡単な流れを見ていました。 …と、そういえば、「Wikipediaのアニメーションが、ファイルサイズが大きすぎてはてなブログでは貼れなかった」と書いていたのですが、時間を置いたらなぜかアップされていました! 何度やってもエラーメッセージが出ていたのに、単に一時的に反映されなかっただけなのか、しばらくして改めて画像フォルダを見てみたところ、アップを試みた回数分のファイルがちゃんと全部アップされていたことを、はてなブログの名誉のためにも補足しておこうと思います。 うーん、正直、大きすぎるファイルですし、記事を重くしちゃうだけかとも思いましたが、まぁ今時定額じゃない従量制でネットを見ている人なんてあんまりいないでしょうから(いや、スマホ回線とかで見ている方もいるのかな…

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    suoaei 2021/11/01
  • 翻訳をアニメで学んでみよう - ひたすら自己紹介を続けて、いいお相手に巡り会えるのを待つブログ

    前回はようやく遺伝子のスイッチONについて、例として見ている大腸菌pETシステムでは、単にIPTGというラクトースもどきみたいな分子を大腸菌スープの中にペッと入れてやるだけなのです……なんてことに触れていました。 ちなみにいただいていたご質問に、「ヒト細胞とかではオペロンはないって話だったが、どうなっとるん?ずっとONで、RNAポリメラーゼは好き放題、無駄に遺伝子を合成し続けとんの?」というものもありましたが、これは当然、んなこたぁありません。 むしろ大腸菌みたいなクサいだけの単細胞カス生物(いや、特に分子生物学においては重要な生物ですけどね。でも、生理学的には、いわゆる悪玉菌に分類されるものでしょうか。……一応、大塚製薬による分かりやすい健康指南記事(↓)によると、有毒な大腸菌は悪玉菌とみなされているようですが… www.otsuka.co.jp …無毒の大腸菌は、日和見菌として、まぁど

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    suoaei 2021/10/31
  • 巨大なものも、折り畳まるよ - ひたすら自己紹介を続けて、いいお相手に巡り会えるのを待つブログ

    前回はDNAやRNAが一鎖なのか二鎖なのかといった大きな全体の構造について見始めていました。 続きに進む前に、ちょうど1点また元質問をいただいていたアンさんから追い質問を賜っていたので、簡単にそちらに触れさせていただくとしましょう。 Q.  RNAって、普通に単体であるもんなら?どがぁして聞いたらええか分からんのじゃが、折れ曲がって二重鎖やらになっとるってこたぁ、多分そがいなことじゃのぉ? (例えば1のRNAでも二重鎖になっとる部分が何箇所もある、ループも何箇所もあるような、くちゃくちゃになったみたいなのもあるってことかね?) なんとなし、 RNAは、DNAがあって、そこから繋がっとるってイメージじゃった。 A. なるほど~、RNAとDNAが繋がってるってイメージですかぁ…!確かに、「DNA→RNA」とかよく書いてましたしね。しかし、こいつらは、全く別個の分子です。 のコピーをした

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    suoaei 2021/10/11
  • ヒト細胞の飼い方、もうちょい補足 - ひたすら自己紹介を続けて、いいお相手に巡り会えるのを待つブログ

    いただいていた2つのご質問の内1つ目、「ヒト細胞の増やし方?」的なものについて前回は触れており、エサである培地の値段について見たりしていましたが、次のご質問へ移る前に、まずは追っていただいていた小疑問への補足をしておくとしましょう。 Q.  そもそも、ヒト細胞を飼うっていうのは、プラスミドとか入ってないただの細胞を培地で増やすってことでOKってことかえ?それが、赤色で、液体で、底面に張り付いてると。あれ、でも、大腸菌をシャーレで飼うときは寒天を入れてたのに、ヒト細胞の場合寒天を入れない理由は何じゃらほい? このエサがなくなれば(え?培地がなくなる?乾くってこと?それとも、栄養分だけがなくなる?)、細胞は増えなくなるってことでえぇのんか?増えないけど生きてる?それとも、死んじゃう??でも、そのシャーレがギッシリになる前にまきなおしていたら(その時にまたエサを与える(新しい培地に入れる)ってこ

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    suoaei 2021/10/05
  • CDとか、リモコンとかの話 - ひたすら自己紹介を続けて、いいお相手に巡り会えるのを待つブログ

    前回はレーザー光について、さわり程度の浅い話を繰り広げていましたが、最後、これまた今まで見てきたものとは微妙に違う仕組み、具体的には電気を使わないで光るものを見て有終の美を飾るとしましょう。 …とその前に、前回の記事を自分で読み直してて思ったことですが、「『CDの読み取り部からはかなり強いレーザー光が出るので超危険』ってマジか?!CDプレーヤーの隙間(あるいはCDラジカセとかの半透明のカバーとか)から漏れてくる光を見たことがある気がするんだが、俺の目はつぶれたのか?!」という疑問をもたれる方がもしかしたらいらっしゃるかもしれないんですけど(まぁいないかもしれませんが)、それは全く問題になりません。 というのも、結局レーザー光を「直接」目に入れるのが危険なだけで、CDドライブとかに仮に隙間があって横から覗くことができたとしても、それは大気中の塵芥にレーザー光が散乱して目に届いているもので、レ

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    suoaei 2021/09/12
  • レーザー光、蛍光・蓄光、サイリウム! - ひたすら自己紹介を続けて、いいお相手に巡り会えるのを待つブログ

    ビタミンAから派生した色と光の話、まぁ正直ビタミンとかミネラルについて語るよりよっぽど面白かったんじゃない?って書いてて思いましたが(笑)、残る大したことないネタに触れて光については一区切りとしましょう。 LEDを使った製品…とは厳密には違うのですが、同じく半導体を用いた発光体として、既に何度か名前を出していましたけど、レーザーポインターがなじみの深いものとして挙げられるように思います。 https://ja.wikipedia.org/wiki/レーザーポインターより こちらは、最もよく使われる用途(一般個人が使う用途)としては、プレゼンテーションや教育の現場で、プロジェクターに映した大画面のスクリーンを指し示すというものになりますが、特に大学ではPowerPointを使った会議やプレゼンテーションがめちゃくちゃ日常的にやられまくっているので、個人的には極めて身近な製品になっています。

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    suoaei 2021/09/11
  • 明るいのと暖かいの、どちらがお好き…? - ひたすら自己紹介を続けて、いいお相手に巡り会えるのを待つブログ

    前回は光の歴史として、たいまつに始まり白熱球、蛍光灯ときてLEDの話をしていましたが(…ってそれよりむしろ、メインはテスラさんの話だったかもですが)、ついでなのでもうちょいその辺の発光物の話を見てみるとしましょう。 まず「LED電球はメリットしかない上位互換だ」などと書いていましたが、電球そのものが従来型の蛍光灯とかよりはちょっと高いというデメリットの他に、最大のネックとして、「今使ってる従来の蛍光灯が、LEDに交換できるのか分からん」ってのもあった気がしますね。 そして、下手すると電気工事が必要になるので、結構大掛かりな作業と費用がかかるため、これはかなり厄介です(環境保護促進の観点から、自治体や国から補助金がもらえることもあるみたいですが、基は法人向けの助成のようですね)。 「LEDはいいぞ」的なことを偉そうに書いてた割に、僕も未だに蛍光灯を使っているので、この際簡単にチェックしてお

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    suoaei 2021/09/10
  • 発光!!そもそも物はどうやって光るのか… - ひたすら自己紹介を続けて、いいお相手に巡り会えるのを待つブログ

    光と色に関していただいていたご質問から1つ、ネタを膨らませられそうなものを取り上げさせていただきましょう。 Q9. 紫色の懐中電灯……そんなのあるの?! A9. まぁ紫色は視認性が悪いので、そんなものが市販されているとは思えませんが、理論上は普通に可能です。 ただ、いわゆる懐中電灯、古典的な電球を使ったものですと、「紫色の波長の光だけを出す」ことは不可能です。 (もちろん電球に紫色のセロハンを貼ればまぁ紫の光にはなりますが、それは「電球そのものが紫色の光を出している」わけではないですしね。) 「紫の光を放つ」物質は、電球ではなく、レーザーポインターとか、そういう単色で光るものなんかで見られるわけですが、これらはズバリLEDを使っているんですね。 …といっても、「いやいや『電球ではなくLED』とかいわれても、違いが全く分からないんですけど…」という話かもしれませんが、これは、完全に仕組みが異

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    suoaei 2021/09/09
  • 良い日傘とは… - ひたすら自己紹介を続けて、いいお相手に巡り会えるのを待つブログ

    前回はビタミンAの話から広がった光と色の話がさらに広がって、紫外線について見ていました。 ちょうど似たような身近な題材で、もう一つとても面白いご質問もいただいていたので、そちらにも触れてみるといたしましょう。 (なお、質問をいただいていたのは光の話の割と最初の頃のことで、既に説明を試みた部分と被る話もあるかもしれませんが、これはご質問いただいたアンさんが理解されていないということではなく、質問をもらったタイミングが記事を出したタイミングと合っていないからに過ぎないためです、ということにご注意いただければと思います。) Q8. 波長の短い紫の光の方がエネルギーが大きいということは、例えば、紫色の傘をさせば紫外線(紫色の光?)も反射してくれるから体へのダメージが少ないってこと…? あれ、待てよ?わからなくなってきた…赤色セロハンは赤い光しか通さないから赤以外のものは赤色の光を吸収して黒く見える

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    suoaei 2021/09/08
  • 紫外線について - ひたすら自己紹介を続けて、いいお相手に巡り会えるのを待つブログ

    引き続き、光のご質問(聖なる質問みたいですが(笑))に触れさせていただくとしましょう。 Q6. 波長が短いほど光のエネルギーは大きく、波長が長くなるほどエネルギーは小さくなるとのことだが、じゃあ紫色に見える400nmの光は、色のあるものの中では1番エネルギーが高いってこと?逆に赤色はエネルギーが低い…? それが正しかったとして、だから、何なん…??具体的には、一体どういうことだってばよ?! A6. 波長については、まさにその通りで、色として目に見える光線の中では、紫色の光のエネルギーが一番大きいし、赤色の光のエネルギーが一番小さいです。 エネルギーに関しては前回もちょろっと触れましたが、結局、一番分かりやすいエネルギーの変換先は熱でしょうか。 だから、紫色のみの光を浴びた場合と、赤のみの光を同じ量浴びた場合、紫の方が圧倒的に熱さを感じることになります(もちろん、どちらの場合も吸収されなきゃ

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    suoaei 2021/09/07
  • 光の吸収とは?混ざるとは?? - ひたすら自己紹介を続けて、いいお相手に巡り会えるのを待つブログ

    光と色に関する話でいただいていた質問、続きにいってみましょう。 (一部自分の作った想定質問も交えています。) Q3. (「光線の成分には色の他に強度もあり…」とか書いていたが)光の強さと波長は無関係なの? A3. 完全に無関係です。 顕微鏡を用いて分子モーターを分子レベルで解析してらっしゃる、阪大・石島研究室の解説記事に、そのものズバリの図があったので引用させていただきましょう。 https://www.fbs.osaka-u.ac.jp/labs/ishijima/microscope-01.htmlより …まぁ、このぐらいの図なら自分で作れよ(笑)って話なんですけど、リンク記事の説明も簡潔にして分かりやすくまとまっていたので、そちらの紹介も兼ねての引用ですね。 結局、波長というのは、波のような動きをしている光が、ある一点から同じ場所に戻ってくるまでの長さ(…というと、「半分の所でちょう

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    suoaei 2021/09/06
  • 光についてもうちょい:意外と脳はバカと思える錯覚画像 - ひたすら自己紹介を続けて、いいお相手に巡り会えるのを待つブログ

    ビタミンAの話から唐突に横道に逸れて始まった光と色についての話、何だかんだせっかくならもうちょい丁寧に触れた方がいいかなと思えたこともあり、追加でいただいたご質問も交え、今一度まとめてみようかと思います。 ビタミンとか分子レベルの話より、もっと身近でこっちの方が面白いっちゃ面白いですしね。 例によって毎回親切で温かいコメントをいただけるアンさんから寄せられた質問に、適宜自分で勝手に想定した追加質問も交えて、Q&Aで不足分の説明を補わせていただきましょう。 Q1. 色の話も難しい……というか、概念からごっそり変えられちゃう感覚というかで、どうもスッキリ納得がいかない。モニターは光を反射しているわけじゃなく、自分で光を発射…?じゃあ、モニターで黒く見える部分は?黒い光ではないということは、光ってないってこと…?うーんイマイチイメージが…。 A1. モニターの黒い部分が黒く見える理由は、やっぱり

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    suoaei 2021/09/05
  • 光と色の話、補足 - ひたすら自己紹介を続けて、いいお相手に巡り会えるのを待つブログ

    前回の記事でビタミンAについてちょろっと触れるとともに、色と光についてツラツラと語っていました。 何気に説明が冗長で下手だったため(あまりにも回りくどい書きまわしが多かったこともあり、アップ後、微妙に修正しましたが、それでも全体的にやや分かり辛いままでした)、触れようと思って触れそびれていた点もあったので、ビタミンの話に進む前に、また少しそこの補足から始めさせてもらうと致しましょう。 まず、毎度ご丁寧なコメントやご質問をいただけるアンさんから、 「『全色』の中に黒は含まれていないということか?そもそも、黒は色じゃない…?あるいは色がないのが黒ということで、反射しなくて何も見えないということ??」 といった内容のメッセージをいただけましたが(アンさん、毎度ありがとうございます)、これは案外面白いというか深い話(「我々が認識する『色』とは?」みたいな哲学的な命題)にもなるわけですけど、まず「全

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    suoaei 2021/09/04
  • ビタミンA:光を吸収して色をもたらす、とても大切な栄養 - ひたすら自己紹介を続けて、いいお相手に巡り会えるのを待つブログ

    五大栄養素の内、三大栄養素以外のサブキャラであるビタミン・ミネラルについて、ここ何回かの記事でミネラルについては一通り見終え、前回からビタミンの話を始めていました。 ビタミンについても、我らが厚労省監修の日人の事摂取基準(2020年版)を参考に見ていきたいと思いますが、何気に以前サプリメントの記事で触れたことがあった通り、ビタミンには大きく分けて水溶性と脂溶性の2つのグループが存在します。 長々とやってきた有機化学入門講座が何となく役に立つ日がついに来た感じで、結局、水溶性というのは-OHとか-COOHとか-NH2とか、何かそういう炭化水素以外のいわゆる電離しやすい官能基がからんで水に溶けやすくなったもの、一方脂溶性というのは、炭素と水素の鎖がビヨーンと伸びてるのとかベンゼン環とか、そういう炭素と水素ばかりで水になじむ成分がなさそうなもの(専門用語で非極性とかいいますが、まぁそんな用語

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    suoaei 2021/09/03
  • ビタミンについて見ていこう - ひたすら自己紹介を続けて、いいお相手に巡り会えるのを待つブログ

    ミネラルについて一通り見終えた所で、続いては五大栄養素の最後の一角、ビタミンについて簡単に見ていきたく存じます。 まぁ、例によって日人の事摂取基準(2020年版)に体系的にまとめられていますし、Wikipediaでも網羅的に詳しい情報がばっちり載っているので、それ見るだけでいいじゃん、って気もするのですが(というか、そこに載ってる情報をまとめているだけのようなものですし)、一応適宜小ネタも挟みつつ、より分かりやすく親しみやすい形でまとめていければいいな、という意図の記事ですね。 (単に劣化コピーになってるだけの気もしますが…。) ということでビタミンについて…。 一口にビタミンといっても、そこにはAやらBやらCやら色々あり、欠乏したら良くない大切な栄養である…なんてことは赤ちゃんでも知ってるわけですが、そもそもこいつらは一体何物なのか? ズバリ、ビタミンをグループたらしめている最大の共

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    suoaei 2021/09/02
  • ミネラルまとめ - ひたすら自己紹介を続けて、いいお相手に巡り会えるのを待つブログ

    人の事摂取基準(2020年版)で取り上げられている13種のミネラルについて、ここ何回かにわたる記事で一通り触れ終えていました。 冗長ですが、各ミネラルについて、改めて一言まとめ・摂取基準(数値データ)の表・多く含まれる品の例などなどを簡潔にまとめてみようと思います。 数値データのでかい表はただの上記PDFからの抜粋なので、それを見ればいいだけの話なんですけど、めちゃくちゃ長い資料ですし、多量ミネラルと微量ミネラルで飛び飛びになっていますし、1ページの記事で簡潔にまとめ直すことには一応意義があるのではと思っとります。 品については、主に医薬基盤・健康・栄養研究所の解説記事からの抜粋です(13種の内、ナトリウムとカリウムの解説記事はなかったので、別のデータを参照)。 ちなみにマグネシウムやリンの話に触れていたこないだの記事で、「目安量は設定されていないけど、一応、推奨量は掲載されてい

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    suoaei 2021/09/01
  • 意外と重要だった、超マイナーミネラル3種 - ひたすら自己紹介を続けて、いいお相手に巡り会えるのを待つブログ

    ようやく終わりを迎えつつある、日人の事摂取基準(2020年版)で取り上げられているミネラルを見ていこうシリーズ、残すは超ド級にマイナーな元素3つとなりました。 サクッと終わらせちゃいましょう。 11. セレン(Se) https://ja.wikipedia.org/wiki/セレンより セレンは「分類:半金属」(金属・非金属どちらの性質も併せもつ感じ)となっているように、物質としては面白い元素ではあるんですけどね、栄養学・ミネラルという観点からは、こんなもんいちいち取り上げる元素なのだろうか…?という気がしないでもないですね。 まぁ生体分子でいえば、セレノシステインというものが圧倒的に特筆に値するといえましょう。 タンパク質を構成するアミノ酸は20種類とずっと書いてきましたが、特殊な条件下で、もう1つタンパク質の構成分子として取り込まれるアミノ酸も知られていまして、それが何を隠そう、

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    suoaei 2021/08/31