高地トレーニングの指導者として、サッカー・ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会の日本代表に同行した三重大教育学部の杉田正明准教授(44)が6日、津市の同大で記者会見した。 「(初戦の)カメルーン戦の勝利が一番うれしかった。選手の体力が持ち、トレーニングの効果を肌で感じられた」と興奮した様子で振り返った。 同大会は標高1000メートル以上の会場が多く、カメルーン戦は1400メートルのブルームフォンテーンで行われた。杉田准教授は体力科学が専門。高地での試合に備え、日本サッカー協会はマラソン選手の高地トレーニングの研究に携わった経験を買って指導を求めた。 杉田准教授は5月下旬の国内合宿から決勝トーナメント1回戦のパラグアイ戦まで同行。酸素の薄い高地での急激な体力消耗を防ぐため、摂取酸素量を制限する「低酸素マスク」を、国内外で十数回、選手に着用させるなどした。 杉田准教授は「カメルーン戦の後で遠藤