発達障害の人たちの就労支援でよく話をするテーマが「自分の取り扱い説明書」を持とうということです。「なんだ、まるで家電みたいじゃない?」と思う人がいるかも知れません。でもこれは自分を知り、知ってもらうための例えです。それ以外に他意はありませんのでご理解いただければ有難いです。 たまたま家電という話が出たので家電をそのまま例にしてお話を進めていきましょう。日本の電化製品はとても品質がいいと言われています。ただそれでもできることとできないことがあります。いくらいい洗濯機でも炊飯器のようにご飯を炊くことはできません。最近はパソコンなどのバージョンアップなど進化は目まぐるしいですが、お部屋の掃除はパソコンではなく掃除機を使うしかありません。 「当たりまえじゃないの」と思うでしょう。家電だからみんな理解できています。でも人間はちがいます。できることとできないことがあっても理解してもらえない場合がありま