ご存じの通り、例の遠隔操作ウイルス事件の犯人と思われる男が容疑者として逮捕されたそうです。この件はウチとはあまり関係がないので詳しくは取り上げませんが、テレビ報道の姿勢に関して一言。 今回、一部テレビでは実名はもちろん顔写真まで公開されてますが、大丈夫か? ってこと。ことの発端として遠隔ウィルスによって書き込まれた犯罪予告をIPアドレスだけを証拠に複数の方を誤認逮捕した、ことですが、この時に何人かは実名報道されていたわけなんです。ウィルスを感染されたという被害者なのに、犯罪者と同じ扱いで名前を晒され、被害が大きくなった、という面もあったはずです。もちろんそれを実行した報道機関は実名報道など「なかったこと」にして警察批判だけに注力したわけですが。 今回も、まだ容疑者本人は犯行を否認しているようです。もちろん警察も「今度は間違いない」という自信があったから逮捕したのでしょうが、前の誤認逮捕のと
パソコン遠隔操作事件で逮捕され、自宅マンションから連行される片山祐輔容疑者=10日午前8時36分、東京都江東区 誤認逮捕が相次いだパソコン遠隔操作事件。「真犯人」を名乗る男に振り回され、謝罪に追われた各地の警察幹部らは10日、容疑者の逮捕に複雑な表情を浮かべた。 横浜市のホームページに小学校への襲撃予告が書き込まれた事件で少年を誤って逮捕した神奈川県警。サイバー犯罪を担当する幹部は「警察がだらしないと言われてもしょうがない」と自戒する一方で「罪のない人の貴重な時間を奪った犯人は悪質だ」と憤った。 大阪市に殺人予告のメールを送ったとしてアニメ演出家の男性を業務妨害罪で起訴、その後取り消した検察の幹部は「真犯人のいることが明らかになった時からずっと望んでいた結果だ」と胸をなで下ろした。 失態を踏まえ、慎重な姿勢を崩さないのは三重県警の幹部。伊勢神宮を破壊するとネット掲示板に書き込んだとして津市
昨年12月の大阪市立高校バスケットボール部キャプテンの自殺をきっかけに、体罰をめぐる論争が巻き起こっている。自殺した男子生徒が残した遺書には、コーチを務める教員の体罰に対する悩みが綴られていたという。 男子生徒の自殺の原因がコーチの体罰にあったかどうかは、はっきりとしないところがある。しかし、キャプテンである彼が、他の部員の前でコーチから繰り返し殴られることが、この生徒に大きな精神的ダメージを与えていたことは想像に難くない。 そこで今週は精神科医の斎藤環氏に、体罰の背後にある精神構造や、体罰をふるう側の教員とこれを受ける側の生徒にどのような精神的な影響があるかなどを聞いた。 斎藤氏は学校という閉鎖的な空間の中では「共同体的な密室性が成立し、別のルールで動いて当然という空気がそこを支配しがちになる」と指摘した上で、このような固定化された集団の中では「体罰やDV(ドメスティックバイオレンス)な
今月のはじめ、著名な台湾人(これは自分でも謎のミス。本当はシンガポール出身)の写真家がわいせつ図画頒布容疑で逮捕された。ギャラリーで男性器の写った写真集を販売したためだ。 この件で、彼と関わりを持っていたアーティストらが盛んに彼を擁護していることも、副次的に話題になっている。 全文表示 | わいせつ図画頒布で逮捕の写真家レスリー・キー 浜崎あゆみ、丸山敬太ら有名人が続々擁護コメント : J-CASTニュース ぼくが彼らを眺めていて問題だと思ったのは、彼らが作品ではなく「人」を基準に擁護しているということだ。 第一、彼らは今回問題となった写真を確認したのだろうか。 ぼくもあまり気は進まなかったが、見てみた。 いやー、それはそれは立派なもんでしたよ。ダビデさんも真っ青。ほぼ直立不動でした。 もしまったく同じ写真を、赤の他人が売って捕まったとしたら、彼らはこの写真家と同じように擁護に回ってあげる
今日の東京駅付近はよく晴れました。相変わらず寒いですが、以前と比べて日差しは強くなってきております。 さて、本ブログでも何度も触れてきている「テクノロジーと人間社会」というテーマに沿った、なかなか興味深い記事がありましたのでその要約を。 この内容は、日米欧の比較文化論的な要素もありますね。 === ロボットにたいする怒り(再び) byキャサリン・ランペル ●「ロボットがやってくるぞ!」この言葉はあなたの仕事、人生、そしておそらくあなたの子犬にも当てはまるものかもしれない。 ●ロボットは再びアメリカ国民の想像力を刺激する存在となったのであり、仕事を奪われる恐怖や、さらには人間の存在そのものを奪ってしまうような恐怖をかき立てている。 ●先日放映されたCBSのドキュメンタリー番組(60ミニッツ)は、ここ最近雑誌や新聞でも議論されているロボットによる労働者の追放を、最も強烈に報じたもののうちの一つ
2013年2月10日 英語も喋れないノースキルの文系の学部生はどうすればいいのか? テーマ: キャリア "英語も喋れないノースキルの文系の学部生が、卒業後に仕事があること自体、世界的にみてありえないこと" (リンク)就活うつ自殺:「甘ったれるな」も「全員が正社員になれる社会を」も両方違う という一節がなかなか反響を読んでいるようだ。 実際にそうで、彼の地では、そういう人には仕事がないので、卒業後になんとかバイトやインターンでなにかしらの経験を積んだり、大学院に入りなおして、ロースクールなどに通うということになっている。 しかし、そういう文系大学生に日本で就職口があったのは、どうしてだろうか? 英語も喋れないノースキルの文系の学部生を、なぜとるのだろうか? 答えは、「社畜出来ます。御社に染まります。すべてを捧げます」と言い切れたからだ。 企業はそういう人が欲しかった。だから人気が
2013年2月9日 就活自殺を引き起こす、単一のレールと、過剰な期待 就活自殺が問題になっていると聞く。 どうも、次々に採用試験で落ちまくった結果、自分が否定さた結果になって、鬱になったり、自殺に追い込まれてしまうのだという。 このようなことが起こる背景は、社会と本人の思い込みというものがあるのだろう。 大学を卒業して、安定した良い企業に入ること、これが唯一のキャリアになってしまっていると、 それから外れた自分が情けなくてもう人生終了ということになってしまうのだろう。 就活自殺の原因は、まずに、 大企業の正社員だけが唯一の正しい生き方で、残りの生き方はそれができない奴の落ちこぼれ みたいな価値観を如何になくすか、ということだろう。 一方で、学生側の期待値も高すぎるということもある。 もはや、日本には仕事が無い。 仕事が無いということではぶっちぎりの先進国のヨーロッパでは
【NHK】 2013/2/10「遠隔操作事件 都内の30歳男を逮捕」 《注意報1》 2013/2/10 12:30 主要メディア各社は、2月10日朝、いわゆるPC遠隔操作事件で、警視庁など合同捜査本部が東京都江東区に住む30歳の男性を、実名で、殺人予告の書込みをしたとして威力業務妨害の疑いで逮捕したと一斉に報じました。第一報は当初、逮捕された男性が容疑を認めているかどうかについて触れていませんでしたが、その後の各社の続報によると、男性は「全く事実ではありません」と容疑を全面的に否認しているとのことです。 NHKは、ニュースサイトの記事で、男性が容疑を認めているどうかには一切触れず、「警視庁などは4人の男性が誤認逮捕された一連の事件に男が関わったとみて、詳しい経緯や動機などの解明を進めることにしています。」と報じていました。逮捕された男性を実名で出した上で、「以前、インターネットを使った脅迫
矢澤豊氏の中國人を愛せなければ、尖閣は守れないを先程拝読。 私の側から言わせて戴ければ誤解がある様に思う。 但し、誤解を与えてしまったのは本来別のテーマとして取り上げるべき、「中国海軍による海自護衛艦へのレーダー照射事件」と「未来ある若者は決して中国とは関与すべきでない」を無理やり一つに纏めてしまった事に起因する。 本来丁寧に説明すべき後者を末尾二行で完了というのは矢張り乱暴であったと思う。従って、指摘戴いた矢澤豊氏にはこの場を借りてお礼申し上げると共に、今更ながらであるが今回このテーマで書いてみる事にした次第である。 先ず第一に、中国は日本の隣国であると共に13億人の人口を有し日本に取って通商上の最大のパートナーである。従って、中国の将来は日本に大きな影響を与える事は確実である。 「転ばぬ先の杖」という諺が示す様に、不都合な事実であっても将来発生するであろう事態を予測し、予めそれに備える
前にも紹介した宇田川敬介氏の『2014年、中国は崩壊する』によれば中国は「メンツ社会」である。メンツと言っても、単なる「面目」や「体裁」とは違う。その人の地位や権利に直結しており、失えば社会からドロップアウトせざるをえない重いものだという。 しかもこの国は大いなる階級社会だ。上位の者のメンツを守ることは生き延びるための条件だ。例えば温家宝首相が「尖閣諸島は中国の領有である」と発言した以上、首相のメンツにかけて実行しなければならない。そんな世界なのだそうだ。 東シナ海で中国の艦艇が海上自衛隊の護衛艦に射撃管制用レーダーを照射したのは、軍の独断行為との見方が強まっている。だがそれを「知らなかった」では、共産党や政府指導部のメンツが立たない。といって事実を認めれば国際的批判を浴び、こんどは軍幹部がメンツを失う。 双方のメンツを立てるため考えた結論が「悪いのは日本」だったようだ。「射撃管制用レーダ
経済産業省の専門委員会が電力市場改革報告書案をまとめた。家庭でも電力会社を選べる全面自由化に加え、電力会社の発電部門と送電部門を分社化する「発送電分離」などを盛り込んだ。 電力会社による地域独占を撤廃し、競争の促進で電気料金の引き下げを目指す。日本経済の活性化に向けて「国民に開かれた電力システムを実現する」という。 規制緩和を通じて市場の競争を促す狙いは評価したい。だが、最大の問題は、電力の安定供給を確保していく道筋が示されていないことだ。まずは原発再稼働を通じて当面の電力不足を速やかに解消しなければ、改革も絵に描いた餅に終わってしまう。 発送電分離で、電力の安定供給に支障が生じる恐れもある。電力は国の基盤を支えるインフラだけに慎重な制度設計を求めたい。 報告書案は「電力市場改革を3段階で進める」とした。平成27年にも広域で電力需給を調整する中立機関を設立し、28年には電力小売りを全面的に
復興庁1年 現場主義で地域再生加速せよ(2月10日付・読売社説) 東日本大震災の被災地を再生させる司令塔である復興庁の設置から、10日で1年を迎える。 被災者の集団移転、社会資本の整備、原子力発電所事故対応など、未解決の課題は多い。安倍政権は、復興事業を全力で加速させるべきだ。 復興庁は今月、福島復興再生総局を設置し、事務局長に峰久幸義前次官を起用した。福島復興局、福島環境再生事務所、原子力災害現地対策本部の3組織を統括し、縦割り対応を改める狙いだ。 原発事故の被害を受けた福島県の復興は、宮城、岩手両県と比べて遅れている。峰久前次官を現地に常駐させ、現場の声を聞いて、迅速な政策決定ができる体制を構築したことは評価できる。 復興庁にも、関係省庁の局長級による福島復興再生総括本部を設置し、東京・福島の「2本社体制」で取り組みを強化するという。 昨年9月時点で、復興予算の執行率は51%にとどまり
この猫に付けられた首輪にウイルスのデータが入った記録媒体が貼られていた(1月5日、神奈川県藤沢市江の島で) 遠隔操作型ウイルスに感染したパソコンから犯行予告が書き込まれるなどした事件で、警視庁などの合同捜査本部が、神奈川県・江の島にいる猫の首輪にウイルスのデータが入った記録媒体を取り付けた東京都内の30歳代の男を特定したことがわかった。 首輪に媒体を仕掛けたことは、真犯人を名乗るメールに記されており、捜査本部は男が事件について知っているとみて、10日にも事情を聞く。 捜査関係者によると、この男は、今年1月4日午後2時頃、同県藤沢市江の島で、猫の首付近を触る様子が防犯カメラに映っていた。その直後、男が首輪の付いた猫の写真を撮影する映像も残っていた。 捜査本部では、男が首輪を取り付けたと断定。カメラ映像の解析や、男が江の島からの帰りに使った車両の通行記録などから、都内在住の男であることを突き止
中国艦船が海自護衛艦にレーダー照射 NHKニュース http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130205/k10015313791000.html 小野寺防衛大臣は緊急に記者会見し、東シナ海で先月30日、中国海軍のフリゲート艦が、海上自衛隊の護衛艦に射撃管制用のレーダーを照射していたことを明らかにしました。 小野寺防衛大臣は「大変異常なことであり、一歩間違えると危険な状況に陥ることになると認識している」と述べ、外務省が中国側に抗議したことを明らかにしました。 何言ってんだか。当然、そうなるべく行動してきて、いざ、起きたら騒いでみせるのかよ。アホらし。 まあ、ここで憂慮して見せているのだって、ポーズではあろうけど。 関係改善を口にした直後に尖閣諸島に公務員常駐*1させるだとか、自衛隊を増強するだとか云っていれば、それは日本国政府のトップによる「挑発行為」にしか見え
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