お米の最高級ブランド「新潟産コシヒカリ」の売れ行きが伸びないことに、新潟のコメ農家が努力不足を指摘され、猛省を促された。「米どころ日本一」の座を北海道に奪われ、地盤沈下が進んでいる中で、「『コシヒカリに』の評判に安住している」と、JAグループ新潟政策提案研究会が異例ともいえる自己批判を展開する答申をまとめた。新潟米の「復権」に、コシヒカリ一辺倒を見直すという。 ■不景気で消費者が「安さ」に走る 最高級ブランド米の「コシヒカリ」をもってしても、新潟県は「日本一の米どころ」の座を北海道に明け渡した。農林水産省によると、2008年産米の収穫量で新潟米は64万4100トン。北海道米64万7500トンとは、わずかの差ではあった。 JA新潟中央会のJAグループ新潟政策提案研究会は、新潟米の売れ行きが落ちている理由について、「景気悪化もその一つ」と話す。 「安くて、おいしい」と評判の北海道米は、