最新のIT技術を活用した交通システムや自動運転などをテーマに東京で開催されている「ITS世界会議」に併せて、市街地での渋滞の解消を図るため、交差点の通行量に応じて信号の時間を調整する新たなシステムが公開されました。 このシステムは、市街地での渋滞の主な要因となっている、交通量が多い交差点での信号待ちの車を減らす目的で、東京大学大学院情報学環の上條俊介准教授の研究室と警視庁が共同で開発しました。システムは、交差点に2台の高精度カメラを取り付けて通過する車の数や歩行者の状況などを把握し、通行量などに応じて信号の時間を自動で調整する仕組みです。 15日は、ITS世界会議の会場で都内の交差点のカメラの映像が公開されました。 カメラが横断歩道を渡る人の動きも検知することで、信号待ちの人が渡り終えると歩行者用の信号を赤に切り替えて、車が交差点をスムーズに右折や左折できるようにしていました。 上條准教授