オシム監督から40年間全く成長していないのでは、と言われた日本のマスメディア。では実際、試合後のインタビューではどんな質問をするべきなのか? 政治学者の岡田憲治氏が、現代日本と言語力について語った著書「言葉が足りないとサルになる」の中で、サッカー選手及びメディアの言語能力について言及している。 中田英寿、宮本恒靖、本田圭佑を例に挙げ、自己決定のために必要な論理力と表現力、状況説明能力など「自分の考えを言葉にする力」がサッカーを超えて現代社会の中で重要になってきていると説く著者は、選手の「気持ち」についてしか質問できない日本のマスコミのインタビューの質を問題視している。 では、具体的にインタビューではどんなことを聞くべきなのか。例えば、こんな例が挙げられている。 「後半35分に交代出場しましたが、1点リードしている状況で、あなたに期待された役割はなんだったのですか」 「暑さで相手チームの守