ノートの白いページに「旅」と書く。 そして、自分で書いた「旅」という文字をじっと見つめる。そうすると、「旅」という文字の中に、見えてくるもの、聞こえてくるもの、感じるものがある。 大きな空、広い景色、街の音、人の声、あの匂い、あの色、あのぬくもり、あの人のこと、いつかの記憶。 「旅」という文字を書くと、ゆっくりと扉が開くのがわかる。旅の扉だ。 いつだって、そうやって僕の旅ははじまる。さあ、今日はどちらに歩こうか。街のほうか、それとも海のほうか、この道をまっすぐ行こうか。山に登ろうか。そこには何があるんだろう。地図は持たない。そう、地図は自分で作るんだ。それが旅。 旅の支度くらい楽しいものはない。思い切りわがままになれるからだ。いわばとびきり自由ってこと。自分がいちばんリラックスできるように、どうすればいいのか。それを考えながら、あれやこれやと揃えていく。わくわくする。うれしくなっていく。旅
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