日本文学振興会は4日、第144回芥川・直木賞の候補作を発表した。ノミネートされた作家は各5人。選考会は17日午後5時から東京都内で行われる。 芥川賞では、デビュー作で10年のドゥマゴ文学賞を獲得した朝吹真理子さん、比較文学者としても知られる小谷野敦さんが初めて候補になった。4回目の田中慎弥さんは川端康成文学賞と三島由紀夫賞、3回目の西村賢太さんは野間文芸新人賞を受賞している。 直木賞の初候補は3人で、そのうち木内昇(のぼり)さんは女性。貴志祐介さんは今回の候補作で、昨年創設された山田風太郎賞を獲得。5回連続の道尾秀介さんと4回目の荻原浩さんは山本周五郎賞を受賞している。【内藤麻里子、棚部秀行】 ============== 年齢 候補作 候補回数 <芥川賞> 朝吹真理子 26 「きことわ」 (新潮9月号) 初 小谷野敦 48 「母子寮前」 (文学界9月